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記事: 革製品の個性について - oiled leather

革製品の個性について - oiled leather

- oiled lether (オイルレザー) 編 -

はじめに

オイルレザーとは、皮の耐熱性向上や防錆効果、皮の風合いや柔らかさを維持する効果のある鞣し工程(植物製タンニンを含む鞣し材に漬け込け込む鞣し工程)後に、オイルを染み込ませたレザーです。
その為表面は、しっとりと美しいツヤがあります。

反対に、ヌメ革はなめすだけで、オイルも塗付していないため、表面はマットな質感です。よって、オイルレザーはヌメ革と比較すると深みのあるエイジングが味わえます。
 

オイルレザーの経年変化

革は、使い続けるうちに手アカや摩擦によって染料があせます。
また、皮内部のタンニンが日光に当たり酸化することで経年変化を起こします。

オイルを含むオイルレザーは、それだけ深い経年変化を起こしやすくなります。
浸透したオイルが徐々に溶け出すことで、皮は少しずつ柔らかくなり、心地よい感触が生まれます。
弊社の革製品は天然素材の皮革を採用しております。
人間の皮膚がひとりひとり違うように、動物の皮を加工した皮革も1枚1枚表情が異なります。

以下のように革の表情は、商品一つ一つの個性としてお楽しみください。

血筋

「血筋(チスジ)」とは牛の血管の痕がそのまま表面に現れた状態です。
不均一に表れる血筋は天然皮革ならではの表情であり、自然な風合いをお楽しみください。


トラ(シワの一種)

「トラ」とは、表面にスジのように入っているシワのことです。
天然の皮革にしか見られないので、欧米では革の個性として大変親しまれております。
また、「トラ」の部分は傷んでいるわけではなく、むしろ牛のショルダーやネック部分に多くみられることもあり、他より丈夫になるともいわれております。


生き皺

「トラ」も生きていた時のシワなのですが、トラが首や肩のシワであることに対して、お腹周りのシワの事を製革会社では、「生き皺(いきじわ)」と呼んでいます。
原皮の段階では、あまり目立たないのですが、タンニンを使って鞣しを行った際に顕著に現れます。
革の表面に現れる「皺(シワ)」は革の魅力を引き立たせてくれる大きな要素(個性)です。



シボ

牛の毛穴の密度の違いでシボが現れます。大小様々で個性的な表情を生み出します。



ホクロ

人間と同じように、牛にもホクロがあります。もちろん千差万別。
黒い小さな点は天然皮革の証のひとつです。



バラキズ

天然素材の皮革には、傷はつきものです。
牛同士の喧嘩による傷、虫刺され、怪我などが、痕になって現れます。
放牧飼育された動物は原皮から革に加工されても、以下の画像のように「バラキズ」となって現れます。
これらも天然皮革の個性としてお楽しみください。

色ムラ

革を染めていると、部位によって繊維の密度や厚さが違うため、
染ムラが出ることがあります。

革質は動物の年齢や性別、生活環境等のあらゆる条件で異なります。
それにより、同じ染工程でも2つとして同じ染具合の革は存在しません。
それもまたオンリーワンの個性といえます。

表側

裏側



以上のような「天然皮革ならではの個性」をご理解していただき、
天然皮革製品各々の個性をお楽しみください。
  • 革の個性や表情はお選び頂くことはできません。
  • 「傷の場所が納得いかない」「バラキズや血筋が入っていた」等の個性による返品等は原則お断りしております。
  • 万一、交換させて頂く場合も、革の個性はお選び頂けません。
  • 予め、天然素材であることをご了承のうえ、お買い求め頂くようお願い申し上げます。